昨日テレビでやっていたので、風呂に入ったりしつつも大体観ていました。 大体て…。
基本的に動物ものは弱いんですが、犬を飼っているということもあって、こう…涙腺を刺激されるんですよ、何も無くても。
小林薫さん(何か、浪花金融道を彷彿とさせられましたが)が、病気で、最後にクイールに会いに来た時、姿が見える前からはしゃぐクイールを見てジーン。(これ書いてる今も思い出してジーンとしてる)
最後天寿を全うするシーンを見て、高校を卒業した時に、死んでしまった犬(メリー 享年13 ヨーキー)を思い出して、必死で涙をこらえてました。
母を見ると、うっすら涙を浮かべていて、やはりメリーを思い出しているのではないかと思います。
メリーは、私が幼稚園の頃にウチにやって来ました。
どうしても犬が飼いたかった母が、コツコツ貯めたお金で連れてきたヨーキーでした。
私が2歳くらいまで、スピッツを飼っていたのだけれど、(結婚前から母が飼っていた)引越し直前に脱走してそのまま行方が分からなくなってしまっっていた。
脱走癖のある犬で、いつもは帰って来ていたが、その頃の我が家はちょっと貧しさの極みで、犬の飼えないところに引っ越す予定だったので、犬が察したのではないかと、母は自分に言い聞かせるように話していた。
ウチにやって来た彼女は耳が寝てしまっていた為に、他の犬よりも安くなっていたそうだ。
セロテープを耳に貼り矯正したところ治ったけれどね。
そんなんで価値が決まるって、ちょっと変だけど、人間も似たようなもんか!
彼女は子供が大嫌いで、ちょっかいを出すとすぐに歯をむき、更に触ると噛み付かれた。
飼い主として認めてもらえていなかったよ…。
でも、中学に上がると、向こうから自然に寄って来るようになった。
夜は一緒によく寝た。そしてよく漏らされた。 昔は今のようにペットシーツが無かったので、彼女は散歩まで我慢する癖があったが、年を取り我慢できなくなっていたのだと思う。
家族の外出に連れて行ってもらえなくても、嫌がらせでお漏らしをしていた。
あれはワザと!
自分を人間だと思っているところがあったから、そういう態度に出たんだと思う。
実際、人の言う事をかなり理解していたし。
卒業式も終わり、入社式まで暇だった私は外に出るきっかけとしてメリーを散歩に連れて行っていた。ほぼ毎日。 雨の日も、屋根のあるところに連れて行っていた。
そんな彼女がある日突然具合が悪くなった。 ―つづく―